とろとろチーズとふわっカリフランスパンのキューバサンドを山梨に広める/「月ノ歩キカタ」庸蔵さん
2019年初めに東京から移住し、
同年4月にオープンした「月ノ歩キカタ」という名前のおしゃれなフードトラック。
山梨県内の様々な場所でキューバサンドとホットサンドを移動販売しています。
「月ノ歩キカタ」では、シルクスクリーンによるTシャツ・トートバッグなどのオリジナルグッズ、
ハンドメイドアクセサリーなども販売しています。
店主の庸蔵さん・あかねさんは夫婦二人三脚で、
フードトラックという枠にとらわれず沢山の人に幸せを届けています。
過去には、片道三時間かけて食べに来て下さるファンもいらっしゃったそう。
今回は、そんな魅力溢れる庸蔵さんに素敵なお話を沢山お聞きすることが出来ました。
△夫婦仲良く同じポーズで撮ってくださいました^^(左:庸蔵さん 右:あかねさん)
―――――「月ノ歩キカタ」にはどのような意味を込められたのですか?
キューバサンドのお店と思われない名前がよかったんです。
一回聞いても「え?」ってなる名前。
飲食だけではなくて、自分たちが作ったものを枠にとらわれずに
販売したかったので、「何屋さんなんだろう?」って存在になりたくて。
―――――「月ノ歩キカタ」のロゴは、お二人がモチーフになっていますよね。
お二人の出会いはなんですか?
妻との出会いは不思議な初対面で。
僕が下北沢でバーをやっていた頃に、
妻は近所の別のエスニック料理店で調理を担当していました。
下北沢はバーや飲食店が数え切れないほどあるんですが、
みんな色々なお店を飲み歩くので仲良いんですよ。
それである日妻が僕のバーに来てくれたのが出会いです。
その時に話をしたら実は以前同じ場所にいたことがわかりまして。
僕が数年前に八ヶ岳倶楽部にライブに行った際に、妻も偶然家族でライブを聴きに来ていたんです。
その時は話してもないしお互い認識もしていなかったのですが、
「あの時にあの場所にいたの?」みたいになって。印象的な初対面でした。
△庸蔵さんは音楽家としての顔を持ち、tsukuyomi(つくよみ)というバンドを率いて作曲・編曲・サックスを担当している。今年9/11-12に八ヶ岳で開催される音楽フェス「ハイライフ八ヶ岳」への出演も決まっている。
△アーティストサイドの庸蔵さんの公式サイトはこちら。
―――――フードトラックを始めようと思ったきっかけは何だったのしょうか。
妻と東京から山梨に移住するにあたって、
最初はお店でも開こうかとも考えたんですが、
飲食店は下北沢っていう激戦区で5年やったしもう満足しちゃって。
何か新しいことの方がワクワクするなぁって考えていたら、
ふとフードトラックって面白いかもと思ったんです。
お店ってひたすら待つ側なんですけど、移動販売ってこちらから色々な街のお客さんに会いに行くから
マインドが真逆で新鮮だったんです。
―――――なぜキューバサンド屋をやりたかったのですか?
実は、物件探しでお世話になった不動屋(ABCアドバイザーズ)の桃太さんと翠さんがきっかけなんですよ!
「何屋さんがあると面白いと思います?」って聞いたら
「キューバサンド屋さんが欲しい!!」という返事が返ってきたんです。
お二人がベトナムに行った時に食べたキューバサンドがめちゃめちゃおいしかったって。
フードトラックっていうと有名な「シェフ」って映画があるんですが、
その映画そのまんまだからやってる人沢山いるでしょーって調べてみたら、全然いないの。。。
全国的にも少ないし、東京でさえ数軒しか見当たらなくて、
山梨では他に聞いたことないかも。
だったら面白い!って。
例えばカレー屋さんだと、数も多いしすでに美味しいお店も多いから、
どうせ新しいことを始めるのであれば、他にないお店を作りたかった。
△キューバサンド
発祥はキューバ移民からだが、流行ったのはフロリダ、マイアミからなのでそこが本場と言われている。パンにローストポークにハム、チーズ、ピクルスなど挟んで、鉄板でペッタンコにつぶして食べる。そうすると外はカリカリ、中はジューシー。
―――――メニューはどうやって考案されるんですか?
アイディアは二人で出すけど、レシピはやっぱり妻がメインです。
下北沢のお店にいた頃から、妻の作るゴハンが本当に美味しくて。
だから味には自信があったんです(笑)
さらに山梨らしい食材を使いたくて、いろんな食材を試したけど、
山梨の富士桜ポークとの相性がばつぐんに良かった!
脂のバランスとか、キューバサンドにぴったり。
だから山梨オリジナルキューバサンドですね。
―――――実店舗ではなく、フードトラックをやっていて良かったことは?
良いことは、同じ毎日が一日もない。
昨年からコロナで難しい時期が続いているんですが、
基本的にはイベントで出店するので、毎回仕事場がお祭りなんですよね。
マルシェとかイベントに集まる人って、
自分から積極的に動く人が多いからアクティブな人が多いし、
魅力的な人にも沢山出会えます。
悪いことは、暑くて寒いことかな!特に山梨は!
―――――実際に山梨に移住してみてどうでしたか?
悪い点は一つもないです。良いことだらけ!
東京にくらべて、自然とゆとりがあるし、気持ちに余裕がある人が多いです。
山梨に移住してから、沢山の周りの方に助けられています。
20年以上住んだから言える感想ですが、東京はずっと住みたい場所じゃない(笑)
若い人たちには20代の頃に一度東京で揉まれることを勧めますが、
特に今からの時代はどこにいたって何でも出来るから、
自分にとって住みやすいところが良いですよ。
東京にもすぐ行ける田舎って意味でも山梨は最高ですよね。
さらに山梨で出会う方が皆さん優し過ぎて、甘やかされています。(笑)
――――最後に月ノ歩キカタの将来の展望を教えてください。
山梨の人だけでなく、県外の方が山梨に来たら「月ノ歩キカタ」に行ってみたい、
そう思ってもらえるお店になりたいですね。
沢山の人に「キューバサンドって美味しいでしょ!」っていうのを伝えたいなぁ。
フードトラックのメリットは、食べている所が目の前で見ることができるところ。
笑顔とか美味しいっていう表情がダイレクトに伝わります。
オーダーを受けてからアツアツの出来立てを出しているので、
その場で食べてもらうのが1番嬉しい。そういう瞬間をもっと増やしていきたいですね。
月ノ歩キカタさんに出会いたい方は
8月8日(日)甲府北口folc 9日(月)塩山OZO
で、キューバサンドを食べることができます!
取材:名取 花
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